風鈴

猫 サイエンス 哲学

2017-01-01から1年間の記事一覧

最期の景色

覚えておきたい景色なのでこちらにクリップしておく。 最期を迎える時は満点の星空の下がよいなと望みすぎた心が産み出した幻だったのかもしれない。@note 目を閉じると右目だけに見える景色があった。草原のようなところに寝転んでいるらしく、グレーの夜空…

フローチャート

会社の図書館で探したい専門書があったのだけれど、残念ながら立ち寄る時間がなかった。週末に都内に出る予定なので少し大きな本屋さんに寄って、よい本があれば購入してしまおうかと考えている。新宿の紀伊國屋書店か池袋のジュンク堂か。大型書店は誘惑が…

距離感

離れていても、窓から見える隣の実験棟の白い壁にとまっている黒い点はセミであるとすぐに気づいた。5階部分くらい。随分昇ったものだなと、感心する。開かない窓枠、厚い壁に阻まれてその声は聴こえないけれど。昼間所用があり、実験棟から外に出て、敷地…

霧雨

外へ出たら予定外の霧雨で、会社のロッカーへ置き傘を取りに引き返す。今日は降らないと思っていたのになあ、と歩き出したら、久しぶりの虹。 若林唯人さんのフリーペーパー『フリースタイルな僧侶たち』(http://p.booklog.jp/book/116387)の第47号にニー仏…

憂いの風が吹いている景色を眺めていた。 何の具体性もない。けれど与えられた固有名詞と現象を結ぶ文脈の内側に、読み手の感情を組み込んでそれは成立する。ひとつの物語として。 彼の文章には、いつもそれを感じる。 何かを明示するのではなく、自身を映す…

透明じゃない。

前髪を切った。 切りすぎて、幼さを感じさせる長さ。眉を心持ちキリッとさせてバランスをとる。売店で購入した麦茶のペットボトルをうっかり落としたら思いのほかコロコロと転がっていってしまって慌てたのだけれど、通りがかった幼児の「パパ、あのひと、だ…

尊厳

穏やかないちにち。 山道を下り駅に向かう途中に見つけた草花や虫の写真を撮り歩き、知らないものについては名前を調べ、特に興味深いものについては生態や生息の仕方についての情報も得る。掌に載る図鑑は今のところ、深追いさえしなければその場に在りなが…

衝動と距離

凄まじい雨。 大きめの傘は持っていたけれどこの激しさでは雨粒が傘を突き抜けてしまうかもしれない。水着でなければうまく歩けないだろう。 おとなしく、商業施設の中で雨宿りをした。鮮やかな夏の花が売られている。 ペットショップではデグーが夢を見なが…

眠りの前

15分くらい寝てからふと目が覚め、時間を見ようと手に取ったスマホの明かりを浴びたら寝つけなくなってしまった。おとなしく横になったまま、考えることを追い払い、脚先から頭方へ向かって身体のパーツごとに順番に、力を入れて抜くことを繰り返してゆく。…

休暇

日記らしいblogを書いてみようと思う(自分なりに新しい試み)。 上司が長靴の中にジーンズの裾を入れるタイプのブーツインしている夢を見た。「お洒落だろ?」ってあまりに得意気だったから「残念ですね」ってつっこめないまま目が覚めてしまった。私も残念で…

淡々

恋人とお別れしたばかりのフォロワさんがTwitterで随分荒れていた。おひとりの頃も、付き合い始めた頃のしあわせそうなツイートも経時的に見てきていたせいか、私までやや感傷的になってしまった。 周囲には「大丈夫、すぐに次ができるよ」と励まされていた…

もうそろそろ0%

長めの残業。 昨夜の寝不足のせいで80%程度の開眼率。 帰り道に難解な本を読む余力が残っていない。せめて寝落ちてしまわないよう、久しぶりにblogを更新してみたりする。誕生日というのは理由もなく佳いことだけが起こる気がして、でも実際はその期待値の分…

Miscellaneous notes

【秘匿】 自分が密やかに大切にしているものを踏みにじられたくないという気持ちがあることをふと、自覚する。 大切なものほど秘匿する性質が私にはある。私が秘匿する理由は以下のふたつが想定される。 ひとつめに、開示が自身の羞恥心に関わるケース。 ふ…

A : abstraction【抽象概念】

心に浮かんだイメージを言語化せず、絵に表すこともせず、喩えることもなく、心に浮かべたままにしておく訓練みたいなものを時々行っている。それは見えない。 それは聴こえない。 味もしない、触れることができない。 けれどそこに『在る』イメージ。感情で…

習慣

心を鎮めるためにここにきた。Twitterは情報過多であり、他人の言動に触発されて自動的に溢れ出す自分の思考や感情が心の中を渦巻いてしまい落ち着かない。刺激的な世界は楽しい。Twitterは飽きさせず脳を休ませる事なく私に快楽を与え続けてくれるのだけれ…

体裁

飽和している湿度の中を泳ぐように歩いている。 初夏と呼ぶには既に手遅れであることに気づかされるほどに、いつの間にか季節の真ん中に放り込まれていた。 なぜ季節も感情も、振り返ってみて初めてそれと気づくのだろう? 先日「なつきさんは温厚そうだから…