風鈴

猫 サイエンス 哲学

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

拡げつつ閉じるということ。

彩度の低い朝。 ここ2日ばかりは街が美しく色づいて見えたので、明け方の金星を思い出しながらのそのそと起き出してみた。 猫の耳に薬を滴下する。 膝の上で円くなった猫は、尻尾の毛繕いをはみ出して私の脚も少しだけ舐めてしまう。ざらざらり。 糸状乳頭…

濁流

布石を打った訳でもなく単なる僥倖に過ぎないのだけれど、物事がうまいこと作用したなと思える出来事があった。おかげでこの場所を静かに保つことができる。 過去に置いてきた言葉は確かに私の内側から産まれたものだけれど、それは成長の記録を綴じたアルバ…

ニュアンス

リズミカルに生活している。 4時半起床、7時出社、残業の長短を帰宅後の自由時間で緩衝し、22時半から23時の間に就寝する。 トントン、ターン。トントン、ターン。 まな板を叩くように平日の人生を刻んでいる。 よほどメンタルを崩さない限り、リズムはそれ…

真似

他の人の魅力的だと感じる言動や考え方を意識的に真似てみてる。最初は真似でも、それはいつか本物になる。目が合ったら微笑むこと。少しずつだけど、できるようになってきたように思う。 Twitterで見かけた、「嫌いな人に対して平等に接するよりも、好きな…

描く

遅寝の末に早起きしたせいで、目が覚めても覚めきらない休日の朝。布団から出ないための言い訳に、猫たちを呼び寄せてぬくぬくと過ごす。 雨音とのどが転がり鳴らされる音のセッション。 Twitterは発言で自画像を描くようなものだと感じている。発言のひとつ…

雨予報

気まぐれに、いつもと違う路線を使って帰宅している。 聞き慣れない電車の駆動音、乗り降り間違えないよう、指先まで走る緊張の痺れ。 金曜日の夜に残業までしてくたくたなのに、なぜわざわざ冒険なんてしているんだろう。いや、くたくただから、なのかもし…

ダウングレード

音が消えるほどの集中と熱狂を求めている。 心の裡の熱と表層に顕れる平穏との非相関。 失いたくないのなら初めから何ももたなければよいのにと考えながらも、この思いが逆接の形をとることで答えは既にそこに出ている。— なつき㌠ (@natsukissweet) 2017年1…