風鈴

猫 サイエンス 哲学

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

溶かす。

Twitterを眺めていると雑踏の中に紛れている気がする。知り合いと時々すれ違う雑踏。でも、ふと顔を上げると、しんと静寂。 Twitterには人の温もりがあって、開けば確かにいつも誰かがそこにいるということが、孤独感を遠ざける側面は間違いなくある。時には…

解釈

恣意的でない世界が存在するとはどうしても思えなくて、考えながら幾晩か過ごした。 世界とは、解釈だ。 あるがままをあるがままに、誰の目も通さずにただ存在するものは、無に等しい。 分節から無分節、そして再び分節されるその世界にのみ、恣意性がないの…

一番星

かつては「こう言えば格好よく見えるだろう」と、人からの見え方を気にかけた発言をすることもあった。悪く言えば綺麗事であり、自分だけが知っている理想と現実のギャップは背信に似ていて、自身の人格の薄っぺらさの証左でもあった。しかし裏を返せばそれ…

予想

@note 親しくしてくれていた方からとても寂しい連絡があり、でもそのことを教えてくれて嬉しかった。何処にいても幸せに過ごしていて欲しいな。— なつき㌠ (@natsukissweet) 2017年8月17日厭世的な気分が寂寥にとって代わる。 私は自分で思うよりも世界を愛…

括弧

ニー仏さんのキャス録画2本、『余は如何にして出家者となりし乎 』密かに楽しみにしていた。ようやく聴くことができて嬉しい。『フリースタイルな僧侶たち』編集後記で若林さんが書いていた、ニー仏さんミャンマー渡航前のキャス。ニー仏さんにとってなぜ実…

書物

「生きていること」イコール生命ではないと、思っている。記憶に遺された出来事も、関わりかたも、言葉も態度も。そのひとつひとつが生命そのものなのだと感じている。 たとえばある考え方を示した人が亡くなったとしても、遺されたその考え方は誰かの心に残…

デフォルト

2台前のスマホ、好きな曲がたくさん入っているという理由もあり、機種変した後も目覚まし時計としてずっと使い続けていたのですが、昨夜突然静かに眠りについてしまいました。 寂しいけれど今までありがとうというきもち。 そんなわけで、今朝は現在使用し…

一時放置感情処分box

井筒俊彦先生の特集を組んだ雑誌が今年増補新版として再販されたようで、紀伊國屋書店で小躍りしながらレジへと急いだ。とても嬉しい。とても嬉しい。 これまで人物評をメインとする書籍をあまり読んだ事がなかったせいもあり、新鮮に感じる体験をしている。…

最期の景色

覚えておきたい景色なのでこちらにクリップしておく。 最期を迎える時は満点の星空の下がよいなと望みすぎた心が産み出した幻だったのかもしれない。@note 目を閉じると右目だけに見える景色があった。草原のようなところに寝転んでいるらしく、グレーの夜空…

フローチャート

会社の図書館で探したい専門書があったのだけれど、残念ながら立ち寄る時間がなかった。週末に都内に出る予定なので少し大きな本屋さんに寄って、よい本があれば購入してしまおうかと考えている。新宿の紀伊國屋書店か池袋のジュンク堂か。大型書店は誘惑が…

距離感

離れていても、窓から見える隣の実験棟の白い壁にとまっている黒い点はセミであるとすぐに気づいた。5階部分くらい。随分昇ったものだなと、感心する。開かない窓枠、厚い壁に阻まれてその声は聴こえないけれど。昼間所用があり、実験棟から外に出て、敷地…

霧雨

外へ出たら予定外の霧雨で、会社のロッカーへ置き傘を取りに引き返す。今日は降らないと思っていたのになあ、と歩き出したら、久しぶりの虹。 若林唯人さんのフリーペーパー『フリースタイルな僧侶たち』(http://p.booklog.jp/book/116387)の第47号にニー仏…

憂いの風が吹いている景色を眺めていた。 何の具体性もない。けれど与えられた固有名詞と現象を結ぶ文脈の内側に、読み手の感情を組み込んでそれは成立する。ひとつの物語として。 彼の文章には、いつもそれを感じる。 何かを明示するのではなく、自身を映す…