風鈴

猫 サイエンス 哲学

時間の孔

平日に有給休暇を取得して一人旅、をここ一年で何度か実行している。
最近では箱根、江ノ島、日光、三浦半島城ヶ島
日帰りでゆけて翌日に響かない程度の時間に帰宅できる距離の旅。事前準備はあまりせず、「これだけは観たい、体験したい」というトピックをひとつふたつだけ持って出掛ける。それさえこなすことができれば、比較的満足度が高まる。
そのうちふらりと海外へも独りで行ってしまいそうな気がする。行きたい。

海への憧れが強いせいか、旅の目的が海になりがちである。上記の中でも城ヶ島はとてもよかった。岩に打ち付ける荒い波が強い日光を跳ね返し、白く舞う波しぶきが碧に還る様をただ眺めているだけで何もかもを忘れていられた。ウミウが低く飛ぶ。干潮時、岩場に取り残された小さな海を覗き込むと、貝がゆっくり移動したり小魚が隠れる様子を見ることができる。あまりによすぎてゴールデンウィークにもまた訪れてしまったくらいだ。そのうちまた行くことになるだろう。

反省の心は向上心と成長のために不可欠であるのかもしれないが、過剰な反省はそれだけで心を傷めつける場合があると、感じている。
思わず唸ってしまうほどの過剰な反省をしないでいるために、時間の孔を埋めるような詰め込みをしてしまう。仕事もそうだし、Twitterなどもそうだった。これらの旅も、ある意味それなのかもしれない。それでも悪くはないなと今は思える。

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