風鈴

猫 サイエンス 哲学

眠りの前

15分くらい寝てからふと目が覚め、時間を見ようと手に取ったスマホの明かりを浴びたら寝つけなくなってしまった。おとなしく横になったまま、考えることを追い払い、脚先から頭方へ向かって身体のパーツごとに順番に、力を入れて抜くことを繰り返してゆく。脳内には眠りのための音楽(one day diary『30 Minutes 4 Sleep 』)を呼び戻し、意識的に深呼吸して。

眠りに落ちる音は聴いたことがないけれど、甘い痺れのような予感は時々感じる。
今から眠るな、という感覚。
普遍的描写を借りるなら、うとうと。
身体の中心部にある軸が微かに振動して揺らぐようなあの感覚も音楽のように自在に呼び戻すことができたなら、いつでも眠りに落ちることができるのに。

短く深い眠りと覚醒を数回繰り返し、意外とすっきりとした朝を迎えたことはせめてもの救い。電池が切れる前に仕事をしよう。