風鈴

猫 サイエンス 哲学

世界思考

過去の研究成果を踏まえた上に新しい発見や知見が生まれてくることを考えると、個人だけでなく世界全体で思考しているのだなあとしみじみ思う。

我々は知覚し思考するひとつひとつの細胞で、社会でそれらがネットワークされ、世界というひとつの脳として更に統合された思考をするというイメージがいつもあるんだ。

ググったら似たような概念として、集団的知性という理論がヒットした。
大まかにいえばそのようなイメージ。集団自体に知能や知性が宿るような感覚。
但し厳密にいえば、私の考える集団とはカテゴライズされたクラスタを指すのではなく、人類そのものを想起している。


「新たに発見される知見」は、加算であり、それ自体に時間が進む方向への流れを含む。
忘れる(減算する)ことで時間の流れを逆走するかもしれないが、集団的知性に於いては忘却という措置がとりにくくなる。記憶装置が複数設置されている、つまりはバックアップが万全である状態にあるから(蛇足ながら、否定的知見も加算方向である)。
発見が重なれば時間は進む。
そんな愚にもつかない想像をしながら過ごしていた。非生産的態度をこよなく愛しているんだ。


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鮮やかな朝焼けを見た。
枯れ葉がひらり肩に落ち、暫く一緒に歩いた朝。