風鈴

猫 サイエンス 哲学

昨日、会社で歯磨き中に「おはよう」と声を掛けられて「もごもご(おはようございます)」と返事をしたらその人がこちらを振り返って目が合って、そしてふふっと笑われた。そういうのに救われるんだ。


起こるできごとその全てを記憶する事は叶わないけれど、瞬間を味わうことはきっとできるだろう。
今頬にあたる風、陽の光が揺らす影、隣に座る他人の温もりと呼吸音を感じながら、断片的に聴こえてくる会話の単語を拾い、物語を編んだりすること。


生活はリズムだ。ルーチンは鼻歌を唄いながら片付けて、イレギュラーなイベントに感情を揺さぶられてセッションして、ミスを繕うように緩急つける。生活はそうやって、「その人だけの曲」を奏でるんだ。


人と話していると声が掠れて時々巧く喋れなくなった。
セルフメインテナンスレスキューが必要だ。
午後半休をとった。
文房具屋さんで来年度のビジネス手帳を2冊(マンスリー見開きと、週単位見開き)購入。予定表は視覚を大切にしている。美しさではなく、どこにどれだけ何が詰まっているかがわかるかどうか。予定を分散して負荷を均したり、集めて空白を造る。
私の仕事は自分の予定を自身でマネジメントしなければならない部分が大きいので、手帳は割と生命線だと考えている。
それから本屋さんで単行本3冊+文庫本3冊購入し、それを持ってタリーズへ。気になっていたアップルオーチャードティーを選ぶ。
角切り林檎が沈む甘い紅茶。夜の手前、夕刻の色をしている。
飲み終えたらそのまま肩のマッサージやさんへ。
私の凝りに対して効果が高そうな手法の施術者さんだと感じた(同じ店でもひとによって手法がかなり違う)ので、よく覚えておいて家でも真似しよう、と意識を集中しながらマッサージを受けた。
帰り道にケーキ屋さんでかなり堅めのクッキーシューを買い、珈琲をドリップして。
今日は何も自分に禁止しない。そんないちにち
(時間に余裕がある分、いつもより長いブラッシングとマッサージとお膝だっこをしたせいか、猫たちがしあわせそうである。私も、しあわせ)。