風鈴

猫 サイエンス 哲学

描く

遅寝の末に早起きしたせいで、目が覚めても覚めきらない休日の朝。布団から出ないための言い訳に、猫たちを呼び寄せてぬくぬくと過ごす。
雨音とのどが転がり鳴らされる音のセッション。




精緻に、或いは乱雑に。具体的に、もしくは抽象的に。カラフルに、モノクロに。使う知識を道具に見立てて。誰かをフォローするということは、その人の描く絵を観賞することである。そんな感覚が私の中にあるように思う。
絵にもツイートにも正解はない。そこに、表現があるだけ。好ましさや理解のなさがあってもいい。ただ存在しているということに、共通点を感じる。
私はどんな絵を描いているだろう。どんな絵があなたに見えているのだろう。


井筒俊彦先生訳の『コーラン』、上・中巻を読了し、下巻に突入している。
信仰と文化が人間の生活、延いては人生そのものを形作るのだという認識を強くする。
価値観のベースとなるものが信仰であり、信仰は共通概念をもつ集合体を形成する。そんな構造を時々忘れて生きてしまいそうになるんだ。
私と他者との尊厳は等しく、優劣はなく、正誤はない。ただそこには違いだけがあるということ。
凡ての人が、自分の絵を描いているということ。


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