風鈴

猫 サイエンス 哲学

プリズムシート

今年もつくば高エネルギー加速器研究機構(KEK)の一般公開に参加してきました。
毎年9月の第一日曜日が公開日なのですが、今年は気持ちのよい秋晴れに恵まれ、KEKの広大な敷地内をお散歩しつつ色々な加速器をみて回りました!と言いたいところだけど、到着した時間が昼過ぎだったので、そんなに沢山は回れず。
絶対に聴きたかった講演を1演題と、スタンプラリーを集めるための各施設タッチアンドゴー。ポスターは更新された最新の内容を眺めるに留まりましたが、楽しかったです。





研究本館での講演は最後の末次先生の、KEKBのBELLE Ⅱについての演題のみ聴講。2016年6月に試運転を終え、調整等ほぼ順調に目標達成とのこと。
2018年初頭からBELLE Ⅱ実験を開始し始め、ひとまずKEKBと同程度のルミノシティが目標。
12月からは全測定機器を整え本格的に始動だそうです。
ちなみに最終的に8.0×10^34 cm ^-2 S^-1という高衝突頻度のルミノシティを目指しているけれど、実現できそうな手応えを感じているとのこと(末次先生談)。ぶっちぎり世界一のルミノシティ、楽しみです。


写真に写っている缶バッヂはフォトンファクトリー(PF)のクイズ全問正解景品(最後に答えを教えてくれる嬉しいアレ)。
今年は猫先生柄二種とキジ、ウサギの全四種類でした。どれもKEKに生息していると、教えてもらいました。ちなみに雷鳥もいる、らしい・・・(ばうむさん情報)。


プリズムシート、高校生の時に慕っていた地学の先生から貰ったことを思い出している。小さなシートの切れ端を片目瞑って覗き込んだ日のこと。
先生は、昼に準備室に遊びにゆけば自慢の鉱石コレクション見せてくれ、夕方になれば天体望遠鏡を取り出して覗かせてくれ、月や惑星を追いかけた(赤道儀がついていなかった)。
時々「腰が痛いんだよ、ちょっと揉んでくれよー」などと頼まれて友達と二人で「しょーがないなぁ」と言いながらマッサージしてあげたりした。今から思えばあの頃から、病が進行していたんだな。
私が卒業して1年後、急に旅立ってしまわれた。
このプリズムシートで、虹だけでなく思い出も捕まえることができたみたいだ。


今朝はうっかりスマホの目覚ましをかけ間違え、いつもより30分遅く起床した。よく起きられたものだな。じぶんえらい。
スマホ(というよりは寝ぼけた状態の自分の機能性)が信頼できないので、アナログの目覚まし時計を買ってこようと思います。なんだかちょっと楽しみかも。