風鈴

猫 サイエンス 哲学

淡々

恋人とお別れしたばかりのフォロワさんがTwitterで随分荒れていた。おひとりの頃も、付き合い始めた頃のしあわせそうなツイートも経時的に見てきていたせいか、私までやや感傷的になってしまった。
周囲には「大丈夫、すぐに次ができるよ」と励まされていたらしく、「次なんて考えられない、一生できなくていい」と答えていた。その気持ちがいつかの自分と少し、重なった。

人間の悩みの種類は大体同じだし多くの人生で繰り返されてきた感情の焼き回しにすぎないのに、それぞれの人生に対して新鮮な痛みとして与えられる。解決策が気休めに痛みを漸減し、時が感情を希釈するけれど、我々の中に蒔かれた小さな種はそこにいつまでもとどまり続ける。感情については、痛みを感じにくくなるような方向への進化はしないということなのかもしれない。その事に何らかの意味があるのかもしれない。わからないな。

今朝は粒度が高い空だった。
夜が勢力を伸ばし始めてる。夏は駆け足で過ぎてゆく。

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