風鈴

猫 サイエンス 哲学

一次発信

担当していた研究発表が終わり、一息つきながらの帰り道。比較的ましな時間に退社できたのでちょっと嬉しい(こういうときは大概電車が止まるので時々ジョルダンライブを眺めている・・・)。 気がついたら、Twitterのタイムラインを眺めていてもあまり楽しく…

世界思考

過去の研究成果を踏まえた上に新しい発見や知見が生まれてくることを考えると、個人だけでなく世界全体で思考しているのだなあとしみじみ思う。我々は知覚し思考するひとつひとつの細胞で、社会でそれらがネットワークされ、世界というひとつの脳として更に…

マニュアル

丁寧にひとつひとつの景色を解きほぐし記憶すれば、もう少し焦点が合った生き方ができるだろうか。 誰かの言葉、与えてくれた感情、この身に起こった出来事。解像度を上げて感情と共に刻み込み、写真のように記憶したい。 私の目は外側に向いていない。過去…

虚栄心

あなたもきっとこれが好きだと思う、と言いながら差し出せる相手、私にとってはあまり数多くない。その行為は理解と安心に裏打ちされた関係性の上に初めて成立する。 大抵は何も言わずにそこに置いておき、選んでもよい、選ばなくてもよいという情報と状況だ…

我欲の罠

思い返せば、これまで去る者は追わないという行動が、リアルでもTwitterでも、自分がとってきた唯一の選択だった。 「縁を切る」というその人の意思決定を尊重する気持ちもあるし、私自身の自尊意識もある。あとは何より、追いかけるほどに去られたことに対…

埋める

静かに命を命に変えてゆくカラスを見た。明け方の街。 カラスが鳴き声で仲間を喚ぶというのは本当なんだなと思ったりした。何故か今日いちにちを通して、死のテーマが話題にのぼることが多い。 相互連関のない関係の死は無に近いのにコンテンツにしてしまえ…

拡げつつ閉じるということ。

彩度の低い朝。 ここ2日ばかりは街が美しく色づいて見えたので、明け方の金星を思い出しながらのそのそと起き出してみた。 猫の耳に薬を滴下する。 膝の上で円くなった猫は、尻尾の毛繕いをはみ出して私の脚も少しだけ舐めてしまう。ざらざらり。 糸状乳頭…

濁流

布石を打った訳でもなく単なる僥倖に過ぎないのだけれど、物事がうまいこと作用したなと思える出来事があった。おかげでこの場所を静かに保つことができる。 過去に置いてきた言葉は確かに私の内側から産まれたものだけれど、それは成長の記録を綴じたアルバ…

ニュアンス

リズミカルに生活している。 4時半起床、7時出社、残業の長短を帰宅後の自由時間で緩衝し、22時半から23時の間に就寝する。 トントン、ターン。トントン、ターン。 まな板を叩くように平日の人生を刻んでいる。 よほどメンタルを崩さない限り、リズムはそれ…

真似

他の人の魅力的だと感じる言動や考え方を意識的に真似てみてる。最初は真似でも、それはいつか本物になる。目が合ったら微笑むこと。少しずつだけど、できるようになってきたように思う。 Twitterで見かけた、「嫌いな人に対して平等に接するよりも、好きな…

描く

遅寝の末に早起きしたせいで、目が覚めても覚めきらない休日の朝。布団から出ないための言い訳に、猫たちを呼び寄せてぬくぬくと過ごす。 雨音とのどが転がり鳴らされる音のセッション。 Twitterは発言で自画像を描くようなものだと感じている。発言のひとつ…

雨予報

気まぐれに、いつもと違う路線を使って帰宅している。 聞き慣れない電車の駆動音、乗り降り間違えないよう、指先まで走る緊張の痺れ。 金曜日の夜に残業までしてくたくたなのに、なぜわざわざ冒険なんてしているんだろう。いや、くたくただから、なのかもし…

ダウングレード

音が消えるほどの集中と熱狂を求めている。 心の裡の熱と表層に顕れる平穏との非相関。 失いたくないのなら初めから何ももたなければよいのにと考えながらも、この思いが逆接の形をとることで答えは既にそこに出ている。— なつき㌠ (@natsukissweet) 2017年1…

フレームアウト

夜の終わりが近づいてくると、街路樹の雀か椋鳥がヂュルヂュルと啼き始め、ある時を境に一斉に飛び立ってゆく。 ここ最近は日の出が少しずつ遅くなってきて、しんと静まり返った街路樹の脇を通り抜けることが増えてきた。あと数十分後には眠りから覚め、また…

tranquil

理由を説明できない感情に名前をつけるのが下手なんだ。@note 他人の文章に嫉妬したことはないけれど、憧憬は抱く。こんな風に世界を感じられたら。感じられたらいいのに。— なつき㌠ (@natsukissweet) 2017年9月22日 文章書きを志していたとしたら、嫉妬も…

昨日、会社で歯磨き中に「おはよう」と声を掛けられて「もごもご(おはようございます)」と返事をしたらその人がこちらを振り返って目が合って、そしてふふっと笑われた。そういうのに救われるんだ。 起こるできごとその全てを記憶する事は叶わないけれど、瞬…

ケルビン・ヘルムホルツ不安定性

まともであろうとする、という状態は既に狂気の端に呑み込まれているような気がしている。 光の中にいる間は闇がなければ光が存在しないということを忘れてしまうのと同様に、まともさは失われた時に初めて感じられるもののように思う。 明け方、ケルビン・…

プリズムシート

今年もつくば高エネルギー加速器研究機構(KEK)の一般公開に参加してきました。 毎年9月の第一日曜日が公開日なのですが、今年は気持ちのよい秋晴れに恵まれ、KEKの広大な敷地内をお散歩しつつ色々な加速器をみて回りました!と言いたいところだけど、到着し…

溶かす。

Twitterを眺めていると雑踏の中に紛れている気がする。知り合いと時々すれ違う雑踏。でも、ふと顔を上げると、しんと静寂。 Twitterには人の温もりがあって、開けば確かにいつも誰かがそこにいるということが、孤独感を遠ざける側面は間違いなくある。時には…

解釈

恣意的でない世界が存在するとはどうしても思えなくて、考えながら幾晩か過ごした。 世界とは、解釈だ。 あるがままをあるがままに、誰の目も通さずにただ存在するものは、無に等しい。 分節から無分節、そして再び分節されるその世界にのみ、恣意性がないの…

一番星

かつては「こう言えば格好よく見えるだろう」と、人からの見え方を気にかけた発言をすることもあった。悪く言えば綺麗事であり、自分だけが知っている理想と現実のギャップは背信に似ていて、自身の人格の薄っぺらさの証左でもあった。しかし裏を返せばそれ…

予想

@note 親しくしてくれていた方からとても寂しい連絡があり、でもそのことを教えてくれて嬉しかった。何処にいても幸せに過ごしていて欲しいな。— なつき㌠ (@natsukissweet) 2017年8月17日厭世的な気分が寂寥にとって代わる。 私は自分で思うよりも世界を愛…

括弧

ニー仏さんのキャス録画2本、『余は如何にして出家者となりし乎 』密かに楽しみにしていた。ようやく聴くことができて嬉しい。『フリースタイルな僧侶たち』編集後記で若林さんが書いていた、ニー仏さんミャンマー渡航前のキャス。ニー仏さんにとってなぜ実…

書物

「生きていること」イコール生命ではないと、思っている。記憶に遺された出来事も、関わりかたも、言葉も態度も。そのひとつひとつが生命そのものなのだと感じている。 たとえばある考え方を示した人が亡くなったとしても、遺されたその考え方は誰かの心に残…

デフォルト

2台前のスマホ、好きな曲がたくさん入っているという理由もあり、機種変した後も目覚まし時計としてずっと使い続けていたのですが、昨夜突然静かに眠りについてしまいました。 寂しいけれど今までありがとうというきもち。 そんなわけで、今朝は現在使用し…

一時放置感情処分box

井筒俊彦先生の特集を組んだ雑誌が今年増補新版として再販されたようで、紀伊國屋書店で小躍りしながらレジへと急いだ。とても嬉しい。とても嬉しい。 これまで人物評をメインとする書籍をあまり読んだ事がなかったせいもあり、新鮮に感じる体験をしている。…

最期の景色

覚えておきたい景色なのでこちらにクリップしておく。 最期を迎える時は満点の星空の下がよいなと望みすぎた心が産み出した幻だったのかもしれない。@note 目を閉じると右目だけに見える景色があった。草原のようなところに寝転んでいるらしく、グレーの夜空…

フローチャート

会社の図書館で探したい専門書があったのだけれど、残念ながら立ち寄る時間がなかった。週末に都内に出る予定なので少し大きな本屋さんに寄って、よい本があれば購入してしまおうかと考えている。新宿の紀伊國屋書店か池袋のジュンク堂か。大型書店は誘惑が…

距離感

離れていても、窓から見える隣の実験棟の白い壁にとまっている黒い点はセミであるとすぐに気づいた。5階部分くらい。随分昇ったものだなと、感心する。開かない窓枠、厚い壁に阻まれてその声は聴こえないけれど。昼間所用があり、実験棟から外に出て、敷地…

霧雨

外へ出たら予定外の霧雨で、会社のロッカーへ置き傘を取りに引き返す。今日は降らないと思っていたのになあ、と歩き出したら、久しぶりの虹。 若林唯人さんのフリーペーパー『フリースタイルな僧侶たち』(http://p.booklog.jp/book/116387)の第47号にニー仏…