風鈴

猫 サイエンス 哲学

濁流

布石を打った訳でもなく単なる僥倖に過ぎないのだけれど、物事がうまいこと作用したなと思える出来事があった。おかげでこの場所を静かに保つことができる。 過去に置いてきた言葉は確かに私の内側から産まれたものだけれど、それは成長の記録を綴じたアルバ…

ニュアンス

リズミカルに生活している。 4時半起床、7時出社、残業の長短を帰宅後の自由時間で緩衝し、22時半から23時の間に就寝する。 トントン、ターン。トントン、ターン。 まな板を叩くように平日の人生を刻んでいる。 よほどメンタルを崩さない限り、リズムはそれ…

真似

他の人の魅力的だと感じる言動や考え方を意識的に真似てみてる。最初は真似でも、それはいつか本物になる。目が合ったら微笑むこと。少しずつだけど、できるようになってきたように思う。 Twitterで見かけた、「嫌いな人に対して平等に接するよりも、好きな…

描く

遅寝の末に早起きしたせいで、目が覚めても覚めきらない休日の朝。布団から出ないための言い訳に、猫たちを呼び寄せてぬくぬくと過ごす。 雨音とのどが転がり鳴らされる音のセッション。 Twitterは発言で自画像を描くようなものだと感じている。発言のひとつ…

雨予報

気まぐれに、いつもと違う路線を使って帰宅している。 聞き慣れない電車の駆動音、乗り降り間違えないよう、指先まで走る緊張の痺れ。 金曜日の夜に残業までしてくたくたなのに、なぜわざわざ冒険なんてしているんだろう。いや、くたくただから、なのかもし…

ダウングレード

音が消えるほどの集中と熱狂を求めている。 心の裡の熱と表層に顕れる平穏との非相関。 失いたくないのなら初めから何ももたなければよいのにと考えながらも、この思いが逆接の形をとることで答えは既にそこに出ている。— なつき㌠ (@natsukissweet) 2017年1…

フレームアウト

夜の終わりが近づいてくると、街路樹の雀か椋鳥がヂュルヂュルと啼き始め、ある時を境に一斉に飛び立ってゆく。 ここ最近は日の出が少しずつ遅くなってきて、しんと静まり返った街路樹の脇を通り抜けることが増えてきた。あと数十分後には眠りから覚め、また…

tranquil

理由を説明できない感情に名前をつけるのが下手なんだ。@note 他人の文章に嫉妬したことはないけれど、憧憬は抱く。こんな風に世界を感じられたら。感じられたらいいのに。— なつき㌠ (@natsukissweet) 2017年9月22日 文章書きを志していたとしたら、嫉妬も…

昨日、会社で歯磨き中に「おはよう」と声を掛けられて「もごもご(おはようございます)」と返事をしたらその人がこちらを振り返って目が合って、そしてふふっと笑われた。そういうのに救われるんだ。 起こるできごとその全てを記憶する事は叶わないけれど、瞬…

ケルビン・ヘルムホルツ不安定性

まともであろうとする、という状態は既に狂気の端に呑み込まれているような気がしている。 光の中にいる間は闇がなければ光が存在しないということを忘れてしまうのと同様に、まともさは失われた時に初めて感じられるもののように思う。 明け方、ケルビン・…

プリズムシート

今年もつくば高エネルギー加速器研究機構(KEK)の一般公開に参加してきました。 毎年9月の第一日曜日が公開日なのですが、今年は気持ちのよい秋晴れに恵まれ、KEKの広大な敷地内をお散歩しつつ色々な加速器をみて回りました!と言いたいところだけど、到着し…

溶かす。

Twitterを眺めていると雑踏の中に紛れている気がする。知り合いと時々すれ違う雑踏。でも、ふと顔を上げると、しんと静寂。 Twitterには人の温もりがあって、開けば確かにいつも誰かがそこにいるということが、孤独感を遠ざける側面は間違いなくある。時には…

解釈

恣意的でない世界が存在するとはどうしても思えなくて、考えながら幾晩か過ごした。 世界とは、解釈だ。 あるがままをあるがままに、誰の目も通さずにただ存在するものは、無に等しい。 分節から無分節、そして再び分節されるその世界にのみ、恣意性がないの…

一番星

かつては「こう言えば格好よく見えるだろう」と、人からの見え方を気にかけた発言をすることもあった。悪く言えば綺麗事であり、自分だけが知っている理想と現実のギャップは背信に似ていて、自身の人格の薄っぺらさの証左でもあった。しかし裏を返せばそれ…

予想

@note 親しくしてくれていた方からとても寂しい連絡があり、でもそのことを教えてくれて嬉しかった。何処にいても幸せに過ごしていて欲しいな。— なつき㌠ (@natsukissweet) 2017年8月17日厭世的な気分が寂寥にとって代わる。 私は自分で思うよりも世界を愛…

括弧

ニー仏さんのキャス録画2本、『余は如何にして出家者となりし乎 』密かに楽しみにしていた。ようやく聴くことができて嬉しい。『フリースタイルな僧侶たち』編集後記で若林さんが書いていた、ニー仏さんミャンマー渡航前のキャス。ニー仏さんにとってなぜ実…

書物

「生きていること」イコール生命ではないと、思っている。記憶に遺された出来事も、関わりかたも、言葉も態度も。そのひとつひとつが生命そのものなのだと感じている。 たとえばある考え方を示した人が亡くなったとしても、遺されたその考え方は誰かの心に残…

デフォルト

2台前のスマホ、好きな曲がたくさん入っているという理由もあり、機種変した後も目覚まし時計としてずっと使い続けていたのですが、昨夜突然静かに眠りについてしまいました。 寂しいけれど今までありがとうというきもち。 そんなわけで、今朝は現在使用し…

一時放置感情処分box

井筒俊彦先生の特集を組んだ雑誌が今年増補新版として再販されたようで、紀伊國屋書店で小躍りしながらレジへと急いだ。とても嬉しい。とても嬉しい。 これまで人物評をメインとする書籍をあまり読んだ事がなかったせいもあり、新鮮に感じる体験をしている。…

最期の景色

覚えておきたい景色なのでこちらにクリップしておく。 最期を迎える時は満点の星空の下がよいなと望みすぎた心が産み出した幻だったのかもしれない。@note 目を閉じると右目だけに見える景色があった。草原のようなところに寝転んでいるらしく、グレーの夜空…

フローチャート

会社の図書館で探したい専門書があったのだけれど、残念ながら立ち寄る時間がなかった。週末に都内に出る予定なので少し大きな本屋さんに寄って、よい本があれば購入してしまおうかと考えている。新宿の紀伊國屋書店か池袋のジュンク堂か。大型書店は誘惑が…

距離感

離れていても、窓から見える隣の実験棟の白い壁にとまっている黒い点はセミであるとすぐに気づいた。5階部分くらい。随分昇ったものだなと、感心する。開かない窓枠、厚い壁に阻まれてその声は聴こえないけれど。昼間所用があり、実験棟から外に出て、敷地…

霧雨

外へ出たら予定外の霧雨で、会社のロッカーへ置き傘を取りに引き返す。今日は降らないと思っていたのになあ、と歩き出したら、久しぶりの虹。 若林唯人さんのフリーペーパー『フリースタイルな僧侶たち』(http://p.booklog.jp/book/116387)の第47号にニー仏…

憂いの風が吹いている景色を眺めていた。 何の具体性もない。けれど与えられた固有名詞と現象を結ぶ文脈の内側に、読み手の感情を組み込んでそれは成立する。ひとつの物語として。 彼の文章には、いつもそれを感じる。 何かを明示するのではなく、自身を映す…

透明じゃない。

前髪を切った。 切りすぎて、幼さを感じさせる長さ。眉を心持ちキリッとさせてバランスをとる。売店で購入した麦茶のペットボトルをうっかり落としたら思いのほかコロコロと転がっていってしまって慌てたのだけれど、通りがかった幼児の「パパ、あのひと、だ…

尊厳

穏やかないちにち。 山道を下り駅に向かう途中に見つけた草花や虫の写真を撮り歩き、知らないものについては名前を調べ、特に興味深いものについては生態や生息の仕方についての情報も得る。掌に載る図鑑は今のところ、深追いさえしなければその場に在りなが…

衝動と距離

凄まじい雨。 大きめの傘は持っていたけれどこの激しさでは雨粒が傘を突き抜けてしまうかもしれない。水着でなければうまく歩けないだろう。 おとなしく、商業施設の中で雨宿りをした。鮮やかな夏の花が売られている。 ペットショップではデグーが夢を見なが…

眠りの前

15分くらい寝てからふと目が覚め、時間を見ようと手に取ったスマホの明かりを浴びたら寝つけなくなってしまった。おとなしく横になったまま、考えることを追い払い、脚先から頭方へ向かって身体のパーツごとに順番に、力を入れて抜くことを繰り返してゆく。…

休暇

日記らしいblogを書いてみようと思う(自分なりに新しい試み)。 上司が長靴の中にジーンズの裾を入れるタイプのブーツインしている夢を見た。「お洒落だろ?」ってあまりに得意気だったから「残念ですね」ってつっこめないまま目が覚めてしまった。私も残念で…

淡々

恋人とお別れしたばかりのフォロワさんがTwitterで随分荒れていた。おひとりの頃も、付き合い始めた頃のしあわせそうなツイートも経時的に見てきていたせいか、私までやや感傷的になってしまった。 周囲には「大丈夫、すぐに次ができるよ」と励まされていた…